家族や親族が危篤に陥ってしまったら、うろたえず最後を落ち着いて看取ることができるような行動と、臨終を想定した準備が求められます。また臨終に際しても、冷静な行動はもちろんのこと、他の親族や友人などへの連絡が必要となります。故人との別れである臨終をしっかり看取れるように、事前に臨終後のことを準備しておくことも親族、とくに喪主となられる方の責任といえます。故人への感謝を形にする機会を失することになりまねません。
お葬式は、地域独自の慣習がありまた菩提寺にも昔ながらの様式があると思われます。また、依頼した葬儀社にも効率的な段取りがあるはずです。しかしながら、喪主を務められる方、ご遺族の方はこれだけは最低限知っていただきたいのです。それは、お葬式には決まった形式は存在しないこと。そもそも仏教には葬儀に関する教義はない、といわれています。現在我々が想像するお葬式は近年の形態に過ぎませんし、火葬に至っては、戦後の習慣に過ぎません。
このサイトでは、後悔のない、故人に相応しいお葬式で最後のお別れを果たすための準備と一般的な知識を項目ごとに、できるだけ分かりやすく整理していく予定です。
大切な方の死を前に慌てなくてすむように、故人に相応しいお葬式が営まれるように、また悪意のある葬儀社とのトラブルに巻き込まれないために、このサイトをご利用いただければ幸いです。