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家族が変死してしまった。さあ、どうする?

家族や身近な人が病気や事故などで突然死したとき、どう対応しますか?
このような場面に遭遇することは滅多にあるものではありませんね。誰だって慌てるし、冷静に対処することなんてできるわけがありません。

そこで第一にしなければならないことは、「119番」です。
119番(緊急通報用電話番号といいます)で電話がつながったらまず状況を説明し、救急車の要請をするべきか担当者からの指示を受けましょう。基本的には救急車の出動があるはずです。現場で救急隊員によって死亡が確認されたら、警察へ連絡ということになります。

救急隊員の確認を待つまでもなく「死亡」が明らかな場合は、すぐに110番(警察)に連絡します。担当者からの指示に従います。その際、遺体には触れてはいけません。

死亡が確認されると、検察医による検視が必要となります。
結果が出ると、「死体検案書」が交付され、これによって「死亡届」を出すことができます。
事件性の恐れがあると判断された場合、遺体は司法解剖されることが多く、検視や解剖に長時間を要することになります。

(語句の説明/「検視」と「検死」)
検視… 医師が診断していない死体が発見されると警察に報告が届き、警察官は死体を調べます。これを「検視」といいます。

検死… 検視には医師が立ち会うことになっており、医師が死体を調べることを「検死」といいます。検死した医師が死亡の事実・原因を記したのが「死体検案書」です。