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お布施に、一般的な相場というものはないのでしょうか?

お布施は、本来感謝の気持ちを表し包むものですから、定まった相場というものはありません。
檀家と菩提寺という関係であれば、金額がわからない場合は直接住職に尋ねるのが早道です。また、葬儀会社から紹介の僧侶であれば事前に担当者に確認しておきます。
※お布施(おふせ)/僧侶へのお礼は「読経料」や「戒名料」などをあわせて、お布施として渡します。

宗教者への謝礼の渡し方

すべての儀式が終わった後で、こちらから出向いて渡すのが礼儀です。
通夜、葬儀、告別式がすべて終わった後で、数日の後お礼に出向きます。ただし、諸事情で直接伺えない場合は、葬儀終了後すぐに謝礼を渡してもかまいません。

宗教による「謝礼」の呼び名
(仏式)
お布施(おふせ)/僧侶へのお礼は「読経料」や「戒名料」などをあわせて、お布施として渡します。

(神式)
ご神餞料(ごしんせんりょう)/金額は葬儀の規模、斎主の従者である斎員(さいいん)や演奏者である伶人(れいじん)の人数によって異なります。葬儀社か神社の社務所に問い合わせてください。

(キリスト教)
献金(けんきん)/式場として教会を使用した場合は、教会へ献金します。オルガンやピアノ奏者、聖歌隊にもお礼を渡します。

僧侶に読経だけをお願いすることはできますか?

 通夜、葬儀、さらに初七日、四十九日の追善供養など故人を弔うための儀式において、その中心となるのは「読経」となります。
菩提寺を持たない方がワンポイントの読経だけを依頼することができます。
 僧侶の中には寺院を持たない「フリーランスの僧侶」もいて、読経だけの依頼に対応してもらえる場合もあります。葬儀社を介して、費用などを確認のうえお願いすればいいでしょう。
 このような僧侶への依頼は、一般的にお布施の負担額は少なくてすむメリットもありますが、後々の供養の面倒までは期待できません。よく考えた後依頼しましょう。

僧侶に失礼のない対応のポイント

 僧侶が式場に到着したら、世話役か喪主が出迎えましょう。ここから対応は始まります。
出迎えた後、祭壇まで僧侶を案内し、飾りや供物の位置などを見てもらいます。次に僧侶を控え室に案内して、お茶菓子でもてなし、通夜の進行について打ち合わせをします。
 通夜が終わった後は再び控え室に案内し、着替えていただきます。「通夜ぶるまい」に同席してもらえる場合は、上座へ案内しましょう。

その他の注意事項
○「通夜ぶるまい」を僧侶が辞去したときは、「お膳料」を包む場合もあります。相場は5千円から1万円程度でよいでしょう。
○送迎をしない場合は「お車代」を包みます。一般的には僧侶一人につき5千円から1万円です。
※地方によって習慣が違います。葬儀を業者に依頼された場合はいくらお包みするべきかを確認してください。

僧侶・寺・宗教者への依頼はどのようにすればいいのでしょうか?

 仏式の葬儀の場合、菩提寺に連絡し、寺の僧侶に依頼することが一般的です。菩提寺がない場合は、故人が希望していた寺院があればそこに連絡しましょう。実家の菩提寺と同宗同派の寺院を探してみることもよいでしょう。
 葬儀を依頼する寺院の心当たりがない場合は、葬儀社を介して依頼することも可能です。その場合は、葬儀後の供養(法要など)にこともよく考えてから依頼するようにしましょう。

お葬式には自治体からの公的補助などは何かありませんか?

 多くの自治体は福祉の一環として、葬儀の補助を行っています。
 全国の自治体の半数以上は、福祉サービスの一環として安価な葬儀サービスを行っていますが、サービス規格(補助)の範囲は自治体により異なります。詳しくはお住まいの市区町村役所にお問い合わせください。

【東京23区の例】
死亡届を提出するとき、「葬儀券」をもらえます。内容は、1)葬祭具券 2)霊柩車券 3)火葬券 4)遺骨収納券があり、指定された葬儀社にこの件を持参すれば、規定の料金でサービスを受けられます。物品提供についての規格(補助)が主ですので、その他規格や運営などの人的サービスにかかわる補助については確認が必要です。

エバーミングの豆知識

エバーミング(エンバーミングともいう)は、北米や英国では一般的な処置となっているようでが、亡くなってすぐに火葬にする日本人にとってはなじみにくい面があります。また切開処置のため、遺体を傷つけなくてはなりません。エバーミングを施す場合は、よく説明を聞いて納得したうえで行ってください。

○遺体を直接海外へ搬送する時、また外国から日本に搬送する時などは、必ずエバーミングを行います。

○費用は12万~20万円程度です。

エバーミングについて

 遺体を保存する技術「エバーミング」は、遺体衛生保全ともいわれ、遺体に防腐・殺菌処置を施すことをいいます。
 エバーミングを施せば、棺に入れず生前に近い状態で、遺体を衛生的に保存することが可能です。事故で遺体に損傷があってもある程度の復元処置をすることができます。大切な人を突然失ってしまった遺族の悲嘆をやわらげ、元気な時の姿を再現することでゆとりを持ったお別れができます。

キリスト教式での納棺という儀式の基礎知識

 キリスト教式では、神父あるいは牧師の立ち会いのもとに納棺が行われます。遺族や親族一同で祈りを捧げ、聖書を朗読し、聖歌(賛美歌)を歌います。
 カトリックでは、祈りの時間を設け、遺体に聖水を注ぎます。棺に納めたら、遺体の上に十字架を載せ、ロザリオを入れることもあります。プロテスタントでは、死後はできるだけ早く家族の手で納棺し、祈りの時をもちます。棺には生花の他に聖書などを入れます。

死装束(しにしょうぞく)の豆知識/仏式について

○死後の世界は、この世の日常とはすべて逆という考えがあり、したがって、着物はすべて左前、足袋やわらじも左右逆に履かせるのです。また出棺は玄関からしないなどもこの考えがあるからです。

○「浄土真宗」では冥土への旅を否定しているため、死装束は着せず、白衣や晴れ着を着せます。

納棺時の「死装束(しにしょうぞく)」について

仏式の死装束は旅立ちの衣装です。
仏式では納棺の前に故人の衣類を仏衣に着替えさせます。この仏衣がいわゆる死装束といわれるもので、経帷子(きょうかたびら)を左前に着せ、手には手甲(てっこう)、足には脚絆(きゃくはん)をつけ、白足袋とわらじは左右逆に履かせます。
六文線が印刷されたものを頭陀袋(ずだぶくろ)に入れ、編み笠、わらじを入れます。

臓器提供について教えてください。

臓器提供とは、臓器の機能障害者のために、心臓・肺・肝臓・腎臓・角膜・骨髄などを提供することです。
臓器提供の意思がある場合は、「ドナーカード」で生前意思表示をしておきます。家族の同意が必要です。ドナーカード以外にも、「運転免許証」の裏に臓器提供の意思の有無を確認する表示欄がもうけられています。
運転免許証と同様にドナーカードには必要事項を記入し、常に携帯していることが重要です。臓器提供の意志の有無・脳死判定後あるいは心臓死後の提供可能な臓器を指定することができます。ドナーカードは、郵便局、保健所、市区町村役場で入手できます。また、臓器提供の意思があることは、担当医に事前に伝えておくことも必要です。
なお、遺体は臓器を摘出した後に戻されますので、その後、通夜・葬儀を行います。

献体について教えてください。

献体とは、医学・歯学の大学での学生の人体解剖実習や、教育に役立てるために、自分の遺体を提供することです。
献体を希望する場合は、住所地に近い医科(歯科)大学か、献体篤志家団体に登録します。登録は本人が行い、死後、家族の同意が必要です。
献体は死後48時間以内が目安なので、遺体を提供する施設へ搬送する間、通夜・葬儀もすませることも可能です。
遺体の搬送は大学側の負担で行われます。解剖実習に役立てた後、火葬され、1年から3年後を目安に遺骨が遺族のもとに戻ります。火葬費用は大学側が負担します。

「死亡診断書」の料金は?

死亡診断書の料金は、病院によって差があります。
役所へ提出する分は無料です。2通目からは料金が必要となります。
ただし、病院によっては2通目も無料であったり、役所提出分も有料となる病院もあります。
料金には差があり、1,000円から5,000円前後と、さまざまです。

臨終後の「退院の手続き」では、どういう点に気をつければよいでしょうか?

一般的に、手配の搬送車が到着するまでに、臨終後の退院手続きは済ませるようにしましょう。
深夜に亡くなった場合は、退院手続きは翌日の午前中になることがあります。取り込んでいる最中なのでとりあえず手続きだけを済ませ、お世話になった医師や看護師へのお礼は後日出向きましょう。
まず私物を整理し、「死亡診断書」を受け取ります。生命保険に入っている場合は保険会社からも死亡診断書を求められますので、2、3通を発行してもらうとよいでしょう。
死亡診断書は、役所の届ける「死亡届」と左右で1枚になっています。

葬儀社へ「遺体搬送」だけを依頼したいのですが、可能でしょうか?

もちろん可能です。希望や条件は、依頼前に正確に伝えましょう。
遺族が霊安室に待機していると、病院提携の葬儀社がアプローチしてきます。すでに依頼の葬儀社が決まっていれば断り、遺体の搬送のみを依頼したい場合は、その依頼内容をはっきり伝えましょう。
病院の霊安室で保管できる時間は2〜3時間です。自宅などへ安置した後、葬儀社のあてがない場合は搬送後に数社の葬儀社から希望内容の葬儀見積りをもらい、比較・検討することもできます。
肝心なのはあわてて葬儀社を決めず、冷静になって依頼先を決めることです。

遺体搬送を依頼する際の注意点は?

葬儀社へは、ご遺体をどこへ搬送するのかを決めたあとに連絡するようにしましょう。その際、葬儀社には遺族の希望や条件を正確に伝えることが肝心です。慌ただしくて葬儀社が決められない場合は、病院提携の葬儀社に「搬送だけを依頼」する方が無難です。
この時大切なことは、搬送先の環境を伝えることです。搬送先がマンションやアパートの場合、エレベータの有無や広さが問題となります。エレベータが狭くて使えない、ご遺体を寝かせたまま曲がることができないなど、安置場所まで運べないケースも起きます。
また、自宅や思い出の場所など搬送経路を希望する場合は、事前に搬送業者に申し出ておきましょう。さほど遠方でなければ、希望はかなえられることが多いはずです。ただし料金は追加となります。

ご遺体を自宅には安置できないので、斎場まで直接搬送できますか?

 斎場が決まっている場合は問題ありませんが、まだの場合はどのような葬儀をどの斎場(ホール)で行うのかを決めなくてはなりません。
最近は、自宅に安置するにはスペースがないということで、ご遺体を自宅へ連れて帰らず、そのまま葬儀を行う斎場あるいは葬儀社のホールに搬送するケースが多く見られます。なお葬儀を行う斎場が決まっていない場合は、葬儀社に相談して斎場を手配してもらうという段取りになります。なお、ご遺体を安置する設備をすべての斎場が備えているわけではありませんのでご注意ください。
 また、葬儀を行なわない直葬を選択する場合は、火葬場まで直接搬送ということになります。この場合、火葬場に安置する施設があることが前提となります。搬送を依頼する葬儀社へは依頼前に正確に遺族の希望・条件を伝えておくことが必要です。
 また自宅へ連れて帰ることができない遺族へのサービスとして、ご遺体を安置できる施設を持った葬儀社も最近増えつつあります。

病院で亡くなった場合、遺体を自宅まで搬送したいのですがどうすればいいのでしょうか?

 まず知っておいていただきたいことの第一は、病院からは2〜3時間で退去しなければならない、ということ。したがって、事前に決めた葬儀社、または医療機関提携の葬儀社に依頼し、ご遺体の搬送を行うことになります。
 医師や看護師による臨終後の処置が終わると、遺体はストレッチャーなどで病院内の霊安室まで移動させられ、安置されます。この時点から、ご遺体は病院から離れることになります。遺族は自分の手で搬送などの手配をしなければなりません。遺族は搬送先について話し合いましょう。病院提携の葬儀社から様々な勧誘がありますが、安易に決めてしまわずに冷静な対処が必要です。搬送先によって葬儀社の手配の仕方が違ってくるからです。
 とにかく落ち着くまで自宅へ連れて帰るという場合や、この時点で葬儀プランを決められない場合は、葬儀社へは「遺体の搬送のみを依頼する」ようにしましょう。搬送後、親族の間でよく話し合い、改めて葬儀業者を選ぶようしたほうが無難です。

遺体を搬送する際の一般的な流れはどうなりますか?

臨終後の処置が終わったら、ご遺体搬送の手配を行います。
ご遺体搬送の手配は、葬儀への準備とつながります。葬儀社への依頼は、遺族間でよく話し合って手配を行いましょう。
葬儀の方法がまとまらない場合は、とりあえず自宅まで連れて帰るだけの「遺体搬送」のみの依頼でもかまいません。

一般的な遺体搬送の流れ
(1)遺体の搬送先の決定
(2)遺体搬送の依頼
   事前に決めた葬儀社か、医療機関提携の葬儀社に依頼する。
(3)搬送先の準備
   自宅の場合は受け入れの準備が必要です。斎場であれば準備は不要となります。
(4)遺体の搬送
(5)遺体の安置
   故人の信仰によって安置の仕方が違ってきます。