○エバーミング(エンバーミングともいう)は、北米や英国では一般的な処置となっているようでが、亡くなってすぐに火葬にする日本人にとってはなじみにくい面があります。また切開処置のため、遺体を傷つけなくてはなりません。エバーミングを施す場合は、よく説明を聞いて納得したうえで行ってください。
○遺体を直接海外へ搬送する時、また外国から日本に搬送する時などは、必ずエバーミングを行います。
○費用は12万~20万円程度です。
○エバーミング(エンバーミングともいう)は、北米や英国では一般的な処置となっているようでが、亡くなってすぐに火葬にする日本人にとってはなじみにくい面があります。また切開処置のため、遺体を傷つけなくてはなりません。エバーミングを施す場合は、よく説明を聞いて納得したうえで行ってください。
○遺体を直接海外へ搬送する時、また外国から日本に搬送する時などは、必ずエバーミングを行います。
○費用は12万~20万円程度です。
遺体を保存する技術「エバーミング」は、遺体衛生保全ともいわれ、遺体に防腐・殺菌処置を施すことをいいます。
エバーミングを施せば、棺に入れず生前に近い状態で、遺体を衛生的に保存することが可能です。事故で遺体に損傷があってもある程度の復元処置をすることができます。大切な人を突然失ってしまった遺族の悲嘆をやわらげ、元気な時の姿を再現することでゆとりを持ったお別れができます。
キリスト教式では、神父あるいは牧師の立ち会いのもとに納棺が行われます。遺族や親族一同で祈りを捧げ、聖書を朗読し、聖歌(賛美歌)を歌います。
カトリックでは、祈りの時間を設け、遺体に聖水を注ぎます。棺に納めたら、遺体の上に十字架を載せ、ロザリオを入れることもあります。プロテスタントでは、死後はできるだけ早く家族の手で納棺し、祈りの時をもちます。棺には生花の他に聖書などを入れます。
仏式の死装束は旅立ちの衣装です。
仏式では納棺の前に故人の衣類を仏衣に着替えさせます。この仏衣がいわゆる死装束といわれるもので、経帷子(きょうかたびら)を左前に着せ、手には手甲(てっこう)、足には脚絆(きゃくはん)をつけ、白足袋とわらじは左右逆に履かせます。
六文線が印刷されたものを頭陀袋(ずだぶくろ)に入れ、編み笠、わらじを入れます。
ぬるめのお湯を使って、遺体を洗い清めることを「湯潅」といいます。
「湯潅」は、納棺の前に遺族の希望により行います。以前は盥(たらい)などに入れてから湯を入れる「逆さ水(さかさみず)」で洗い清めましたが、現在では病院で死後の処置を行いますので、ほとんどしなくなりました。ただし希望すれば、専門の業者が浴槽を積み込んだ車で自宅を訪問し、湯潅のサービスを行っています。また、湯灌を終えた後「死化粧」を施し、遺族は美しくととのえた故人に納棺前の最後の別れをすることになります。
湯灌を希望されるご遺族はそれほど多くなく、「死化粧」のみで見送る場合が大半です。湯灌は大きな設備が必要ですので費用も安くはありません。事前に見積りを確認しておきましょう。
納棺は、故人に旅立ちの装い(死装束/しにしょうぞく)を施す葬儀前の大切な儀式です。
納棺は、通夜の前、遺族や親族が揃ったところで始まります。遺体を整え、旅立ちの衣装である「死装束」を着せ、棺に納めて通夜の祭壇に安置します。
通夜の前に家族がそろったところで遺体を納棺します。棺の底に白い布団を敷き、頭の部分に枕を置いて、その上に遺体を納めます。
燃えにくいものは棺に入れません。特に、眼鏡や指輪などの金属製の遺品は骨壷かお墓の中に入れて差し上げましょう。納棺が済んだら蓋をし、金襴(きんらん)などの覆いを掛けておきます。